AI Fusion Capital Group 当社はAIフュージョンキャピタルグループ(東証スタンダード 254A)の一員です。
AI Fusion Capital Group 当社はAIフュージョンキャピタルグループ(東証スタンダード 254A)の一員です。
お問い合わせ

Weekly Report

ウィークリーレポート

【暗号資産】イーサリアムとは

暗号資産基礎レポート
イーサリアムをやさしく解説

本レポートでは、時価総額第2位の暗号資産であり「ワールドコンピューター」とも呼ばれる「イーサリアム(Ethereum)」の仕組みを、6つのアジェンダに沿って初心者向けに分かりやすく解説します。

1. イーサリアムの基本概念

単なる「お金」ではなく「プラットフォーム」

ビットコインが「デジタル通貨(お金)」を目指したのに対し、イーサリアムはブロックチェーン上で様々なアプリケーションを動かすための分散型プラットフォームとして誕生しました。この上で使われる専用の通貨が「イーサ(ETH)」です。

最大の特徴:「スマートコントラクト」

イーサリアムの根幹をなす技術がスマートコントラクト(契約の自動実行)です。「Aの条件を満たしたら、Bを実行する」というルールをプログラムとしてブロックチェーン上に書き込むことができます。

💡 ポイント

  • 仲介者(不動産屋や銀行など)がいなくても、プログラムが自動で安全に取引を完了させる
  • 一度書き込まれたプログラムは誰にも改ざんされず、必ずルール通りに実行される

2. 資産の管理と送金の仕組み

アカウントベースの残高管理

ビットコインがUTXO(お釣りのシステム)を使うのに対し、イーサリアムは私たちが使い慣れた銀行口座と同じ「アカウント(口座)ベース」で残高を管理します。ユーザーが秘密鍵で操作するアカウントと、プログラムで動くコントラクトアカウントの2種類が存在します。

ネットワークの手数料「ガス代(Gas)」

イーサリアム上で送金したり、スマートコントラクトを動かしたりするには、ネットワークを利用するための手数料が必要です。これを「ガス代(Gas)」と呼びます。

⚠️ 初心者が必ず押さえるべきこと

  • ネットワークが混雑すると、この「ガス代」が高騰する傾向がある
  • ガス代は常に「ETH」で支払うため、ウォレットには常に少量のETHを残しておく必要がある

3. 発行とシステムの維持

PoS(プルーフ・オブ・ステーク)による承認

イーサリアムは2022年の「The Merge(ザ・マージ)」と呼ばれるアップデートで、ビットコインと同じ計算競争(マイニング)を廃止し、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)へ移行しました。

承認者(バリデーター)

高性能なパソコンで計算競争をする代わりに、「32 ETH」をシステムに預け入れた(ステーキングした)人が承認者となり、システムを維持して報酬を得ます。これにより消費電力が99.9%削減されました。

発行上限とバーン(焼却)

ビットコインと異なり、イーサリアムにはあらかじめ決められた「発行上限」がありません。しかし、支払われたガス代の一部をシステムから消滅させる「バーン(焼却)」の仕組みがあり、利用が増えるほどETHの供給量が減る(デフレになる)よう設計されています。

4. 管理と取り巻く環境

分散型金融(DeFi)やNFTの基盤

スマートコントラクトを活用することで、イーサリアム上には中央管理者のいない取引所(DEX)やレンディング(貸付)などのDeFi(分散型金融)が広がりました。また、デジタルデータに唯一無二の価値を持たせるNFTの多くもイーサリアムの規格で作られています。

スケーラビリティ問題を解決する「レイヤー2」

利用者の増加によりガス代が高騰したため、現在ではイーサリアム(本体)をサポートする別のネットワークが発展しています。

🏢 レイヤー1(イーサリアム本体)

セキュリティと分散性が最も高いメインチェーン。

  • 取引の最終的な正当性を担保する「裁判所」のような役割
  • 混雑しやすく、手数料(ガス代)が高い

⚡ レイヤー2(L2ソリューション)

本体の外で取引をまとめて処理する拡張ネットワーク。

  • Arbitrum、Optimism、Baseなどが代表例
  • 高速かつ格安の手数料で利用でき、日常的な取引に向く

5. 直近のアップデートとその内容

Dencun(デンクン)アップデートと今後の展望

2024年に実施された「Dencun」アップデートにより、プロトダンクシャーディング(EIP-4844)という技術が導入されました。これにより、前述の「レイヤー2」がイーサリアム本体にデータを書き込む際の手数料が劇的に安くなり、ユーザーはレイヤー2をほぼ無料に近い手数料で利用できるようになりました。イーサリアムは今後も、より速く、より安く、世界規模で使われるインフラを目指して段階的なアップデートを続けています。

6. まとめ

✅ まとめ(初心者向けチェックリスト)

  • イーサリアムは単なる暗号資産ではなく、dApps(分散型アプリ)を動かすプラットフォーム
  • 「スマートコントラクト」により、仲介者なしで契約や取引を自動実行できる
  • システムの維持はマイニング(PoW)ではなく、環境に優しいステーキング(PoS)で行われる
  • 取引やプログラムの実行には必ず「ガス代(手数料)」がかかる
  • DeFiやNFTの基盤であり、現在は「レイヤー2」の発展によって高速・低コスト化が進んでいる

【免責事項】本資料は学習および情報提供のみを目的としており、暗号資産の売買を推奨するものではありません。資産の管理は自己責任において行ってください。

記事一覧へ トップページへ