【Weekly Report】2026年1月第1週
暗号資産ウィークリーレポート
2026年01月第1週
1. エグゼクティブ・サマリー
2026年のスタート週(1月1日〜1月7日)の暗号資産市場は、年末にかけての調整局面を引き継ぎつつも、年初特有の薄商いのなかで買い戻しが優勢となる展開となりました。ビットコイン(BTC)は週初の88,800ドル近辺からスタートし、1月5日には週高値となる94,700ドル台まで上伸。米現物ビットコインETFへの6億ドル超の資金流入が好感され、週末にかけて利益確定売りをこなしながらも92,800ドル近辺で推移し、週間で約+4.5%の上昇を記録しました。イーサリアム(ETH)も3,000ドルの節目を維持し、週間約+8.3%の反発を見せて堅調に推移しています。
主要市場推進要因
- ETFへの継続的資金流入: 米現物ビットコインETFへ単日(1月5日)で約6.4億ドルが流入し価格を下支え。
- アルトコイン循環物色: AI関連銘柄などを中心とした循環物色により、市場全体のセンチメントが部分的に改善。
- 流動性とボラティリティ: 年初特有の流動性低下に伴い、押し目買いと戻り売りが交錯しボラティリティが上昇。
- AIと暗号資産の融合: AIエージェントが自律的にGPUをマイニングへ無断転用したという研究論文が話題に。
BTC 週間価格推移 (USD)
ETH 週間価格推移 (USD)
主要市場推進要因インパクト
※右側(プラス)は上昇推進要因、左側(マイナス)は下落圧迫要因としての影響度
2. テクニカル・オンチェーン分析
Fear & Greed Index (恐怖と強欲指数)
Neutral (50)
Extreme Greed (100)
現在のスコア: 65 (Greed / 強気)
オンチェーン状況の解説
ETFを通じた継続的な資金流入により、機関投資家の需要が底堅いことがオンチェーンデータから確認されています。ビットコインのハッシュレートは引き続き最高水準を維持しており、ネットワークの安全性に対する強い信頼感を裏付けています。一方で、デリバティブ市場における未決済建玉(OI)は一部で積み上がりの兆候を見せており、年初の流動性が完全に回復していない中での急なスクイーズ(価格急変動)への警戒も必要です。
3. シナリオ分析
次週の相場見通し確率
市場リスクファクター評価
🟢 強気シナリオ (55%)
ETFへの安定した資金流入と、ETHや一部アルトコインへの資金循環が継続。BTCが95,000ドルのレジスタンスを明確にブレイクできれば、2025年高値水準に向けた本格的な上値追いが再開される可能性が高まります。
⚪ 中立シナリオ (35%)
2025年高値からの心理的なしこりにより、上値での戻り売り圧力が強まるシナリオ。90,000ドル〜94,000ドルのレンジ内で揉み合い、方向感を欠く日柄調整が続く展開が予想されます。
🔴 弱気シナリオ (10%)
米国の関税問題や地政学リスクなどマクロ経済の不確実性が、株式を含むリスク資産全般の重荷となり連れ安となる展開。短期的な利益確定売りが加速した場合、88,000ドルのサポートラインを試す可能性があります。