【Weekly report】2026年2月第2週
暗号資産ウィークリーレポート
2026年02月第2週
1. エグゼクティブ・サマリー
2月第2週(2月5日〜2月11日)は、前週の歴史的な暴落から一転し、底値固めから自律反発に向かう「安堵の週」となりました。75,000ドル近辺で強固な買い支え(主要機関投資家の損益分岐点を意識した買いなど)が確認され、パニック売りが一巡。週の半ばにかけてショートカバー(空売りの買い戻し)を巻き込みながら徐々に下値を切り上げ、週末には83,500ドル台まで回復しました。イーサリアム(ETH)も2,300ドル台で底を打ち、2,650ドル台を回復。ただし、市場の警戒感は完全に払拭されたわけではなく、上値の重い日柄調整の範疇に留まっています。
主要市場推進要因
- 主要サポートでの反発: マイクロストラテジー社などの平均取得単価に近い7.6万ドル水準が強固な岩盤として機能。
- ショートカバーの発生: 急落を追随して空売りを仕掛けた投機筋の買い戻しが、価格反発の初動を形成。
- パニック売りの一巡: デレバレッジ(過剰債務の圧縮)が完了し、市場から潜在的な売り圧力が減少。
- 戻り売り圧力: 依然としてマクロ不安が残るなか、85,000ドル手前ではやれやれ売りが上値を圧迫。
BTC 週間価格推移 (USD)
ETH 週間価格推移 (USD)
主要市場推進要因インパクト
※右側(プラス)は上昇推進要因、左側(マイナス)は下落圧迫要因としての影響度
2. テクニカル・オンチェーン分析
Fear & Greed Index (恐怖と強欲指数)
Neutral (50)
Extreme Greed (100)
現在のスコア: 40 (Fear / 恐怖)
オンチェーン状況の解説
前週の「極度の恐怖(15)」からは脱却したものの、依然として市場は慎重姿勢を崩していません。オンチェーンデータを見ると、暴落時にパニック売りをした短期保有者(STH)のコインを、クジラ(大口投資家)や長期保有者(LTH)が静かに吸収した形跡が確認できます。取引所からのビットコイン純流出(アウトフロー)が再び増加に転じており、売り枯れ感が台頭しつつあります。資金調達率(ファンディングレート)はほぼゼロに近い中立水準で推移しており、極端な偏りが解消されています。
3. シナリオ分析
次週の相場見通し確率
市場リスクファクター評価
🟢 強気シナリオ (35%)
底打ちが明確に意識され、様子見をしていた機関投資家の資金がETFへ本格的に回帰するシナリオ。85,000ドルのレジスタンスを突破し、次の節目である88,000ドル〜90,000ドル水準への回復を目指します。
⚪ 中立シナリオ (45%)
暴落のしこりが残り、積極的な買い手が不在のままレンジ相場(78,000ドル〜85,000ドル)を形成するシナリオ。移動平均線が収束するのを待つための、健全な日柄調整が継続します。
🔴 弱気シナリオ (20%)
今回の反発が単なる「デッドキャット・バウンス(一時的な自律反発)」に終わり、マクロ指標の悪化などを引き金に再度下落トレンドへ回帰するシナリオ。二番底を確認するため、再び75,000ドルを試す展開が警戒されます。