【Weekly report】2026年2月第3週
暗号資産ウィークリーレポート
2026年02月第3週
1. エグゼクティブ・サマリー
2月第3週(2月12日〜2月18日)は、市場のセンチメントが「恐怖」から「強欲(Greed)」へと再び好転する力強い回復相場となりました。注目の米消費者物価指数(CPI)が市場予想の範囲内に収まったことで、マクロ経済のインフレ懸念が後退(アク抜け)。これを受けて現物ビットコインETFへの機関投資家の資金流入が再開し、ビットコイン(BTC)は週後半に88,000ドル台まで上値を伸ばしました。イーサリアム(ETH)も次世代アップデートへの期待感から3,000ドルの大台を回復。暴落前の水準に向けた本格的な戻り歩調を強めています。
主要市場推進要因
- マクロ不安の後退: CPIが無事通過し、米国債利回りが低下したことでリスク資産への資金回帰が加速。
- ETFへの純流入再開: 押し目買いを狙った機関投資家の資金が再び現物ETFへ流入。
- ETH 3,000ドル奪還: イーサリアムのテクニカルな反発が、アルトコイン市場全体のセンチメントを大きく改善。
- 過熱感のなさ: 暴落でレバレッジが整理されているため、健全な現物主導の上昇を形成。
BTC 週間価格推移 (USD)
ETH 週間価格推移 (USD)
主要市場推進要因インパクト
※右側(プラス)は上昇推進要因、左側(マイナス)は下落圧迫要因としての影響度
2. テクニカル・オンチェーン分析
Fear & Greed Index (恐怖と強欲指数)
Neutral (50)
Extreme Greed (100)
現在のスコア: 58 (Greed / 強気)
オンチェーン状況の解説
先週の底値固めフェーズを経て、取引所の供給量(リザーブ)は再び低下トレンドに入っています。特にステーブルコインの総供給量が過去最高水準を更新し続けており、市場に待機していた豊富な「買いの火薬」が徐々にビットコインやイーサリアムへ投下され始めていることが分かります。未決済建玉(OI)は緩やかに回復していますが、以前のような過剰なレバレッジ水準には達しておらず、フラッシュクラッシュ(急落)のリスクは比較的低い「健全な上昇トレンド」を形成しつつあります。
3. シナリオ分析
次週の相場見通し確率
市場リスクファクター評価
🟢 強気シナリオ (50%)
マクロ経済の安心感とETFへの資金流入が持続し、90,000ドルの心理的節目を明確にブレイクするシナリオ。この水準を上抜ければ、下落トレンドラインを完全に脱し、1月高値の99,000ドル台を再び視野に入れる強気相場へ回帰します。
⚪ 中立シナリオ (35%)
90,000ドル手前での売り圧力が想定以上に強く、一旦足踏みをするシナリオ。85,000ドル〜90,000ドルのレンジで推移し、アルトコインへ資金が循環する「アルトシーズン」の予兆を形成する可能性があります。
🔴 弱気シナリオ (15%)
突発的な地政学リスクの悪化や、想定外の規制当局のネガティブな動きにより、短期的な冷や水を浴びせられるシナリオ。利益確定売りが先行し、83,000ドル付近のサポートまで押し戻される展開が想定されます。