【Weekly report】2026年2月第4週
暗号資産ウィークリーレポート
2026年02月第4週
1. エグゼクティブ・サマリー
2月第4週(2月19日〜2月25日)は、前週からの回復トレンドを引き継ぎつつも、9万ドル台の厚いレジスタンス(上値抵抗線)を巡る攻防が続く一週間となりました。ビットコイン(BTC)は週半ばに92,800ドルまで上昇したものの、短期的な利益確定売りに押されて90,000ドル〜92,000ドルのレンジで揉み合う展開(日柄調整)となっています。一方で、ビットコインのドミナンス(市場占有率)が低下する中、イーサリアム(ETH)は堅調に3,300ドル台まで上値を伸ばし、DeFiやAI関連の中堅アルトコインへと資金が流れ込む「アルトシーズン」の初動を思わせる活況を見せています。
主要市場推進要因
- アルトコインへの資金循環: BTCの高値揉み合いを背景に、ETHや主要アルトコインへの物色が活発化。
- 機関投資家の現物買い: 米国での確定申告(タックスシーズン)を前にした売り圧力をこなし、現物の買いが下値をサポート。
- 高値圏での利益確定: 92,000ドル付近では暴落前に取り残された層の「やれやれ売り」が上値を抑制。
- 局所的な規制ニュース: 米国以外の一部新興国での暗号資産規制強化の報道が一時的な重荷に。
BTC 週間価格推移 (USD)
ETH 週間価格推移 (USD)
主要市場推進要因インパクト
※右側(プラス)は上昇推進要因、左側(マイナス)は下落圧迫要因としての影響度
2. テクニカル・オンチェーン分析
Fear & Greed Index (恐怖と強欲指数)
Neutral (50)
Extreme Greed (100)
現在のスコア: 65 (Greed / 強気)
オンチェーン状況の解説
ビットコインの長期保有者(LTH)のアドレスから取引所への送金量が若干増加しており、90,000ドル台での利益確定行動がデータとして現れています。しかし、これを新規参入の機関資金が吸収しており、底堅い値動きの裏付けとなっています。特筆すべきはイーサリアムのオンチェーンアクティビティで、L2(レイヤー2)ネットワークのトランザクション数が急増。それに伴いガス代(手数料)も上昇傾向にあり、ネットワークの実需が価格上昇を裏付けるファンダメンタルズとして機能しています。
3. シナリオ分析
次週の相場見通し確率
市場リスクファクター評価
🟢 強気シナリオ (55%)
アルトコイン主導の熱狂がBTCにも波及し、93,000ドルのレジスタンスを出来高を伴って突破するシナリオ。この壁を越えることで1月初旬の最高値圏(95,000ドル〜)に向けた真空地帯に突入し、さらなる上昇トレンドが加速します。
⚪ 中立シナリオ (35%)
BTCは引き続き89,000ドル〜92,000ドルのレンジで方向感を欠きつつも、資金がETHや他のアルトコインに流れ続ける「循環物色」のシナリオ。市場全体としては横ばい〜微増の落ち着いた展開が予想されます。
🔴 弱気シナリオ (10%)
アルトコイン市場が短期的な過熱から急速に冷え込み、BTCも連れ安となるシナリオ。米国の経済指標(PCEデフレーター等)の上振れがネガティブサプライズとなれば、85,000ドルまでの急な調整が入るリスクがあります。